5歳児クラスの担任になった保育士さんに伝えたいこと【その4】

5歳児クラスの担任になった保育士さんに伝えたいこと【その4】

前回は、5歳児の成長発達についてご紹介してきました。行動面以外にも、社会性や芸術性も飛躍的にアップするのが5歳児です。では、それぞれを詳しく見ていきたいと思います。

5歳児クラスの担任になった保育士さんに伝えたいこと

5歳児クラスの担任になった保育士さんに伝えたいこと


造形表現は立体的に

造形表現でも、5歳児になると新しい段階に入ってきます。それは、制作物をつくる場面で、つくり出す前にこれからつくりたいものをイメージします。ちゃんと「タテ・ヨコ・ナナメ」などを確認しながら、制作物をつくろうとしていきます。これらは5歳児になって、空間の認識ができるようになった証拠のひとつでもあります。

 

豊かになる自我と社会性

社会性を培う世界が豊かになっていくのが5歳児です。4歳児までは、とにかく「元気いっぱい」な子どもといった印象も強いものですが、5歳児になると協調性がみについていきます。それにより、落ち着いて過ごすということができます。

また、協調性がみについてくると、友達を励ましたり、評価したりすることができます。

5歳児になると、毎日の生活のなかでは、身の回りのことが一人でできるようになります。しかし、すべての子どもが一様に何でもできるとは限らないものです。とはいえ、身の回りなかで苦手なことがある子どもに対しても、5歳児クラスの子どもたちはあまり保育士に助けを求めようとはしません。むしろ、子ども同士で助け合おうとします。保育士は、そのような子どもたちの様子を見逃すことなく、温かく見守っていきましょう。さらに、子どもたちを多くほめることが大切です。

それによって、協調性を身につける子どもが増え、30人という大人数のクラスであっても、1つの集団としての生活がしやすくなっていきます。さらに、子どもたちに自信が生まれ、進んで自分でできることをやろうとするでしょう。

 

5歳児クラスの担任が注意するポイント

保育園の「お兄ちゃん」「お姉ちゃん」としての自覚を!

保育園でも最年長クラスとなる5歳児には、積極的に保育園の年下の子たちとかかわる機会を設けましょう。自分よりも小さいこのお世話をする経験で、自分の方が年上だという意識が生まれ、相手を労わったり手助けしたりする気持ちが育まれます。それにより、「お兄ちゃん」、「お姉ちゃん」としての自覚が生まれていきます。毎日の活動には、少しでも年下の子とかかわる時間を取り入れるように意識しましょう。

 

ルール学びには「まず大人から」の姿勢を

ボキャブラリーが増える5歳児は、物事も深く考える力を身に着けていきます。これにより、今までなら素直に聞けた指示であっても、突然聞き入れてくれなくなることも少なくありません。「ルールを守りましょう」と指導しても、肝心の保育士自身がそのルールを守っていない姿を、子どもたちはよく見ているものです。なかには「せんせーだって守ってないよ!」と、鋭い指摘で返されてしまうこともあるでしょう。

 

ルールを守る大切さを教えるには、まずは大人がお手本としてやって見せることが大切です。たとえば「廊下を走らない」、「外から戻ったらすぐに手洗いする」など、忙しさからつい保育士も忘れがちになりますが、保育園でのルールをまずは保育士自身が進んで守ることを心がけましょう。

 

意識したい「小学校入学を意識した指導」

5歳児は、翌年度に小学校入学を控えています。そのため、ひらがなの読み書き、数の数え方などを5歳児の保育に取り入れる保育園が少なくありません。まずは、鉛筆を正しく持つことができるように指導していきましょう。卒園までには、自分の名前を読み書きできるように指導できれば、さらにいいのではないでしょうか。

また、今までは当たり前だった保育園の風物詩ともいえる「お昼寝」ですが、小学校に入学したあとの生活リズムをにらんで、あえて5歳児クラスでは実施しない保育園もあるようです。

ただし、突然生活リズムが変わると、それだけで不安定になってしまう5歳児も少なからずいます。保育士は、一人ひとりの様子に配慮し、小学校の生活リズムに少しずつ合わせ、柔軟な対応を心がけましょう。

 

著者プロフィール

三重県に住んでいます。30代後半、パートのもっと年上のベテラン保育士さんを見ていると、まだまだ新人保育士さんには負けてられません。

ブランクからの復職経験者として、後悔していること、やってよかったこと、いろいろお伝えできればなと思います。

 

まとめ

「さいたま市幼児教育の在り方に関するアンケート調査」(さいたま市、2012年)によると、「小学校入学に向けて不安があるか」という質問に対して、「ある」と回答した保護者は、全体の8割以上になりました。保育園から小学校への進学は、非常に多くの保護者が不安を感じずにはいられないことです。

逆にいえば、保育園で小学校進学を見据えた援助ができれば、保護者の大きな不安を少しでも解消することができるのではないでしょうか。

5歳児自身にとっても、スムーズな小学校での新しい生活への移行ができるように、5歳児クラスでは保育士が細やかなサポートをしていきたいものですね。

5歳児クラスの担任になった保育士さんに伝えたいこと【その3】

5歳児クラスの担任になった保育士さんに伝えたいこと【その3】

5歳児は、3次元をうまく扱う力が発達してくる時期ですが、それにともなって日常生活で出来ることも飛躍的に増えていきます。

具体的にどんなことができるようになるのか、見ていきましょう。

5歳児クラスの担任になった保育士さんに伝えたいこと

5歳児クラスの担任になった保育士さんに伝えたいこと


生活全般は自分の力で

着替えも1人でスムーズにできるようになり、食事も上手にお箸をつかって食べられるようになるのが5歳児です。

また、排せつの場面でも、お尻を拭くところまで自分の力でできるようになります。生活習慣のほとんどの基礎が出来上がるといえるでしょう。

 

バランス感覚はより発達!

腕や足の筋肉だけでなく、5歳児は全身の筋肉がさらに発達して、運動機能が向上します。なかでもボールを相手の位置に投げられたり、飛んできたボールをしっかりと受け止めたりできるようになるため、みんなでドッジボールを楽しむこともできるでしょう。

また、身体のバランス感覚がさらに発達するため、ブランコでは立ち漕ぎをしたり、上手に平均台を渡ったり、縄跳びもいっぱい飛べたりできるようになって、5歳児の遊びの選択肢は一気に広がることでしょう。

 

ルールを認識する力も

5歳児は言葉を理解し、それを行動に移すことができます。そのため、二手に分かれて関係をもつ世界を理解できるようになるでしょう。さらに、その二手がそれぞれのルールをつくって、やりとりすることもできていきます。

具体的には、見方と敵、買い手と売り手、聞き手と読み手などがあります。自分の世界と相手の世界の関係が豊富になるため、ルールによるやりとりによって、遊びの幅が広がっていきます。これらの関係を理解できるようになることで、役割を交代できるようにもなります。集団のルールを守って生活できるようになることで、一段と集団での遊びが盛り上がるのではないでしょうか。

 

広がる言葉の幅

話し言葉に「えーとねー」とか「あのね…」と文脈をつけようとするのが5歳児です。また、おじいちゃんに「ジージー」というような、いわゆる幼児語を話さなくなります。幼児語を話さなくなる5歳児は、会話するなかで必要になる生活語を、毎日の生活のなかで耳にする大人の会話、歌やコマーシャルなどから身につけていきます。さらに、生活的な感情を自分で考えた言葉で表現しようとしたり、相手の話に対しても自分の言葉で答えようとしたりします。

5歳児が突然大人びた言葉をつかうようになって驚く場面も、5歳児のクラスでよくある話のひとつですね。それだけ5歳児は大人の会話を注意深く聞き、自分の言葉に取り入れて表現していることがわかります。さらに、大人に対しては大人用の言葉を、赤ちゃんには赤ちゃん用の言葉をつかえるようになり、ちゃんと相手を見てそれに応じた言葉づかいができるようになるのも5歳児の特徴と言えるのではないでしょうか。

たくさんの語彙を獲得し、会話そのものが楽しくなってくる5歳児は、ストーリー性が高い物語を読んでもらうことが、今まで以上に好きになります。そのため、5歳児には少し長めの絵本を読み聞かせる機会を増やすのもオススメです。

著者プロフィール

三重県に住んでいます。30代後半、パートのもっと年上のベテラン保育士さんを見ていると、まだまだ新人保育士さんには負けてられません。

ブランクからの復職経験者として、後悔していること、やってよかったこと、いろいろお伝えできればなと思います。

 

まとめ

いかがでしたか?この前までこんな遊び方できなかったのに!という驚きがたくさんありますよね。

年下のこどもたちの面倒をみたり、自分たちでルールを決めて遊んでいたり、とても頼もしく見えると思います。

まだまだ、これ以外にも5歳児ができるようになることはたくさんあります。次回は引き続き、5歳児の成長発達についてご紹介いたします。

5歳児クラスの担任になった保育士さんに伝えたいこと【その2】

5歳児クラスの担任になった保育士さんに伝えたいこと【その2】

5歳児の特徴として、「発達的三次元」という言葉がよく使われます。5歳児は、3次元のなかでも、「時間」、「空間」、「力」の理解が進むのが特徴です。具体的に、5歳児の発達の内容をご紹介していきます。

5歳児クラスの担任になった保育士さんに伝えたいこと

5歳児クラスの担任になった保育士さんに伝えたいこと


時間の変化を理解するとは?

過去・現在・将来についての理解すること、それが時間の変化を理解するということです。それにより、5歳児との会話では、前日にあったことをちゃんと話せたり、「4歳の誕生日でもらったプレゼント」、「将来は○○になりたい」など、時間を把握した会話が成り立ったりしていきます。

 

空間の変化を理解するとは?

前後や横の空間について理解すること、それが空間の変化を理解するということです。それにより、保育のなかで5歳児たちを整列させたい場面で、保育士が声をかけるだけでちゃんと整列することができるようになります。

 

力の変化を理解するとは?

力の入れ方、強い・弱いなど感覚として力の加減を理解すること、それが力の変化を理解するということです。それにより、保育園の活動で手を叩いたり、合奏したりするときに、「○○ちゃん、もう少し元気よく」といえば、楽器の鳴らし方を大きくすることができるようになります。

さらに、発達の3次元の力が芽生えることで、跳び箱や鉄棒、縄跳びなどの運動にも挑戦できるようになります。

わたしたちからみれば、これらの遊びは簡単に感じると思いますが、実はこれらの運動は3次元の力があってはじめて成り立つものです。力の入れ方を強・中・弱、または長・中・短の3段階で調節しはじめ、さらにタイミングよくそれらを力で制御できるようになるのです。

これらの力を上手につかうことができるようになると、スキップなどの複雑な動作ができるようになっていきます。さらに、投げたり受けたりする運動にも、初期のコントロールができるようになっていきます。

 

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三重県に住んでいます。30代後半、パートのもっと年上のベテラン保育士さんを見ていると、まだまだ新人保育士さんには負けてられません。

ブランクからの復職経験者として、後悔していること、やってよかったこと、いろいろお伝えできればなと思います。

 

まとめ:次回→急速に伸びる思考力や判断力

急激に記憶力や集中力がついてくるのも5歳児の特徴です。そのため、集中して一定の間は相手の話を聞くことができるようになり、1つの活動に対しても集中して取り組む場面が増えてくることでしょう。

そのため、5歳児を受け持つと、保育士も他の年齢の子どもよりも5歳児が大きく成長している様子を実感できる機会が増えていきます。

また、子どもによって多少個人差こそありますが、「数」の意識が身につきます。1~10まで数えられるようになったり、「5個ちょうだい」というような指示にも対応したりするようになります。

さらには、大小や長短などを比べることができるようになります。それにより、「背が小さい順に並んで」という保育士からの指示も、ちゃんと理解できるようになっていきます。

次回は、これらの思考力・判断力が具体的にどのように発達していくのか?そのためにどのような援助が必要なのか?ということについてご紹介いたします。

5歳児クラスの担任になった保育士さんに伝えたいこと【その1】

5歳児クラスの担任になった保育士さんに伝えたいこと【その1】

5歳児クラスにはどんな特徴があるの?

一般的に子どもの年齢が上がるごとに、それほど手をかける必要がなくな るといわれます。そのため、園での保育士の配置基準は、子どもの年齢に比例するかのように対応人数も増えます。

そのため、保育園の最終学年でもある5歳児 クラスは、保育士が一人で30人の園児を担当することになります。

5歳児クラスの担任になった保育士さんに伝えたいこと

5歳児クラスの担任になった保育士さんに伝えたいこと



 

小学校進学を控えた5歳児

5歳児は、小学校への進学に向けて、自分の力でで きることを増やすこと、集団生活のルールをさらに学ぶことが大切になってくることでしょう。保護者も、小学校進学を目前に控えた5歳児に対して「さらに大 きく成長してほしい」と願っています。そのため、保護者から保育園にはもちろん、担任する保育士への期待値が高くなる傾向があります。

どうしても保護者か らのプレッシャーがかかりがちな5歳児クラスの担任が心がけたいことは、プレッシャーに焦ることなく、4歳児までと同様に5歳児の成長や発達に合わせた保 育を行っていくことです。

1クラス30人というと、大人数のように感じる保育士もいることでしょう。しかし、5歳児は保育士のサポートを受けずに身の回りのことができるようになり、保育士からの話もしっかり聞いたうえで、理解してくれるようになります。

 

意外とやることは多い

そのため、保育士一人で受け持つ人数は多くなりますが、保育のなかで子どもを援助することなどについては、乳児クラスと比較すると思った以上に保育士の負担は少なくなる傾向があります。

また、保育園を卒園後に小学校という新たなライフステージに進む5歳児ですから、毎日の保育でのサポートは少なくても、保育園で過ごす最後の行事や毎日の活動を通して、小学校に向けての取り組みを充実させていくことが求められます。

5歳児たちにとってはもちろん、保育士であるあなたにとっても、充実した保育園生活を送れるように、5歳児の特徴やかかわり方、小学校進学に向けてどのように取り組むのかなど、5歳児クラスの担任になったら知っておきたいポイントを見ていきましょう。

 

著者プロフィール

三重県に住んでいます。30代後半、パートのもっと年上のベテラン保育士さんを見ていると、まだまだ新人保育士さんには負けてられません。

ブランクからの復職経験者として、後悔していること、やってよかったこと、いろいろお伝えできればなと思います。

 

まとめ:次回は5歳児クラスの子どもの特徴をご紹介

身体がどんどん大きくなり、筋肉もさらに発達する5歳児ですから、運動能力の向上も目覚ましいものがあります。

また、脳が発達してくるため、論理的な思考や豊かな想像力がついてきます。それにより、少しずつ複雑なこともできるようになってくることでしょう。

発達的3次元に芽生える

脳の発達により自分を中心として、時間や空間、力の変化などを理解したり、表現したりできるようになるのが、5歳児です。

あらゆるものを3次元でとらえられるようになります。このように、3次元のなかでも、「時間」、「空間」、「力」の理解が進むのが5歳児の特徴なんです。具体的にはどのようなことなんでしょうか?次回、詳しくご紹介いたします。

保育士から他職種へ、そして復帰・・・リアルエピソードご紹介!

保育士から他職種へ、そして復帰・・・リアルエピソードご紹介!

今日は、「保育士として働いていたけど他の職種に転職し、また保育士として復帰した」という私の友人のエピソードをご紹介します!

ここでは仮名としてAさんとします。

他職種から復帰したエピソード

他職種から復帰したエピソード


保育士を辞める決心をしたAさん

Aさんは新卒で保育園にはいり、1年間働きました。しかし、2年目にあがる、というときにほとんど昇給しないことをしり、「ただでさえ安いお給料なのに、昇給もないのか!」と、退職を決意しました。
転職活動をしているときに、最初は保育士の求人をみていたAさんでしたが、保育士としての業務内容やお給料に不満を感じていたAさんはそのまま保育士として転職をせず、一般企業に転職することにしました。

面接でカルチャーショックをうける

一般企業に転職する!と決めたAさんは、面接に行きました。一番最初に困ったのが、「ずっと保育士として働いていたので、就職活動時代にかったスーツしかなく、面接に不釣合い・・・」という悩みでした。

しかし、新しくスーツを買い揃えるにはお金がかかります。保育士1年目の安い給料でほとんど貯金がなかったAさんは、そのまま私服で面接にいきました。

面接では、自分のやってきた仕事について、これからやりたい仕事について一生懸命話しました。しかしどこの面接でも聞かれるのが「なぜ保育士をやめたんですか?」「なぜ最初保育士になろうと思ったんですか?」ということです。正直「保育士を辞めるなんて逃げなんじゃないか」と思っていたAさんには辛い質問でした。

そして、なかなか正社員としての面接に受からなかったAさんは、派遣として転職することにしました。

転職してからの毎日

Aさんの転職先は、学生の時に少し憧れていたオフィスの事務職です。立ちっぱなしの保育士の仕事と違い、ずっと一緒に座って仕事をができる事務職は、とても体力的には楽なものでした。

お昼休憩も1時間きっちりとれますし、せまい休憩室で先輩にきをつかって疲れることもありません。
しかし、ここには子どもたちの笑顔や姿はありません。
保育園の前を通るたびに、子供達の楽しそうな声に惹かれて、やっぱり保育士として放棄したいと言う思いが募ってきました。

復帰を決意

そんな「充実感のなさ」を感じて、Aさんは保育士として復帰することを考え始めました。ちょうど派遣の期間満了があったので、そのまま退職し、転職活動を始めました。幸い、知り合いの保育園に求人があるとのことだったので、いくつか面接を受けてみることにしました。

しかしその時、保育士として働いていた期間が1年間の短いものだったため、面接を受けた保育園を2つとも落ちてしまい、このまま保育士として復帰することできないのだろうかという思いにかられてしまいました。

しばらくアルバイトなどでつなぎの仕事をしていましたが、最近保育士が不足している、というニュースをきき、転職サイトに登録してコンサルタントの方に相談に乗ってもらったところ、自分に合う求人を見つけることができました。

その時に気をつけたことが、自分の中で譲れることと譲れないことを明確に分けて仕事を探したと言うことだそうです。もともと自分が保育士をしていたときに嫌気がさしたのが、お給料面でした。なので、次も嫌にならないためには、この条件だけは譲れません。お給料が高いところ、明確な昇給制度がある保育園、というのは絶対でした。

なのでこの2つだけはクリアしている保育園を探し、その他の通勤時間や保育方針については自分の中で高いか低いかという優先度をつけて考えました。

その結果選べる求人の数も大幅に増え、魅力的な条件を並べて検討できるようになりました。

また、こういった話をコンサルタントの方に聞いていただけたので、自分だけではなく第三者の視点から整理していただけてとても助かりました。

著者プロフィール

三重県に住んでいます。30代後半、パートのもっと年上のベテラン保育士さんを見ていると、まだまだ新人保育士さんには負けてられません。

ブランクからの復職経験者として、後悔していること、やってよかったこと、いろいろお伝えできればなと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか?今保育士は求人数が多く待遇が良いものもたくさん出ているので転職のチャンスと言われています。

Aさんのように、一度違う職場に転職した方も、もう一度保育士として復帰できるチャンスなのではないでしょうか。

少し前迷っている方はまず求人を見てみるだけでも行動してみるといいと思います。

保育士に向いてないなぁ…、辞める前に考えたい「転職」とは(その3)

保育士に向いてないなぁ…、辞める前に考えたい「転職」とは(その3)

前回まで「保育士に向いてない人の特徴」をご紹介してきましたが、それ以外にも「この仕事無理だ・・・」と思ってしまうポイントはたくさんあります。

今日はその中でも代表的なものを取り上げてみました。大人の事情で詳しくはかけないのですが、保育士さんでしたらきっとわかると思います・・・

保育士に向いてない人の特徴

保育士に向いてない人の特徴




職場の価値観に納得できない

まるで「結婚相手選び」のような印象を持たれる人もいるかもしれませんが、それだけ「職場の価値観」に納得できないというのは、仕事を続けていくうえでストレスになります。

ある保育士は、その人が勤める保育園で、どうしても納得できない価値観が2つあったといいます。

ひとつは、○○○で△を□□ことです。○○○保育が園の方針とはいえ、○○○で△を□□ことが、心身の成長に大きな影響を与えるとは思いにくいものです。とにかく▽が◇くなるのが不快です。また、長い距離を□□ば、×××になることもあります。さらに◎◎を◆◆習慣ができていないと、いざ小学校に上がったときに、子どもが困るのではないでしょうか。利点がひとつも見当たらず、逆にとてもイヤだと思うのですが、園の方針を頑なに変えようとはしません。

(「大人の事情」のため、現役保育士さんの心の絶叫を直接的にお伝えすることができません。伏字が多いですが、内容をご想像いただければと思います。)

また、○○を飲んだり、△△△△△を入れて食べたりした□□に、▽▽を入れて飲むことも納得できないことです。これは、◇◇◇◇を減らしたいというだけの理由と思います。しかし、見た目が汚いのはいうまでもなく、さらに味覚も壊れてしまいそうなので、利点がないどころか子どもに害があるのではと危惧しています。そのようなものを平気で飲めるような感覚で子どもが育ってしまったら、小学校に上がったときに、「汚いヤツだ!」といじめられるきっかけになる可能性さえあるのではないでしょうか。

(「大人の事情」のため、現役保育士さんの心の絶叫を直接的にお伝えすることができません。伏字が多いですが、内容をご想像いただければと思います。)

食べ物ですから、食べてしまえば同じだという意見もあるでしょう。しかし、食べるという行為は、「おいしそうに食べる」という価値を失えば、あまりに原始的なものに成り下がります。

数年勤めたそうですが、未だにこの2つの価値観には納得することができませんが、それでもだんだん慣れて平気になってしまうことも、実は恐れていることです。

とはいうものの、自分の価値観と園の価値観がすべて一致するところがある可能性は、あまり高くないでしょう。どこかで折り合いをつけることが大切だというように考えることが大切です。

しかし、この2つのルールは、他の園では見たことがないものです。どうしても我慢できないようであれば、他の園に移ることで価値観の違いにある程度納得しながら仕事を進めることができるのではないでしょうか。

 

人間関係での悩み

保育士だけに限らず、どの職場でも間違いなくあるのが、人間関係の悩みではないでしょうか。しかし、人間同士のかかわりが中心である保育士の仕事は、それゆえに人間関係で悩んでしまうことが珍しくありません。

とくに、先輩保育士や管理職に対して、保護者に対して、同僚に対して、もちろん子どもに対して、それぞれの関係が仕事上重要です。

つまり、四方八方が人間関係で囲まれているわけですから、すべてを円滑に運ぶことは非常に困難だと言えるでしょう。

はじめて保育士になったある人も、保育士ならではの人間関係に難しさを感じるのではないでしょうか。周囲の空気を察して、自分から話すのではなく、人の話を聴くことを意識していました。けれども、その行動が職場内で「おとなしくて何も言わない人」というレッテルになり、いじめのターゲットになるのに時間はかかりませんでした。

仕事と懸命に向き合うことは大切ですが、ありのままの自分を仕事で表現して、それでもうまくいかなかったら次の職場を探そうというくらいの意識で行く方が、保育士はうまく続けられるのではないでしょうか。

 

著者

現役の保育士です。関東の保育園で働いています。アラサーというよりアラフォー。

主任として働いており、保育士さんの採用も担当しているので、保育士として、採用担当としていろいろご紹介出来ればと思います!

 

まとめ

保育士に向いていないのでは…、という悩みをもっている人を考えていくと、その多くが「保育士の仕事」に問題があるというわけではないようです。実は、勤めている園、保護者、先輩や同僚たちとの相性が根本的な原因となることがすくなくありません。

あれほどなりたいと切望していた保育士を辞めてしまいたいと思わせるほど、心身が擦り切れてしまう前に、他の園に移ることを考えてみてはいかがでしょうか。

これ以上続けていけないと思えるような状況でも、職場を変え、相手を変えることで解決できるケースが意外に多いのです。

保育士に向いてないなぁ…、辞める前に考えたい「転職」とは(その2)

保育士に向いてないなぁ…、辞める前に考えたい「転職」とは(その2)

前回は「保育士に向いてない人の特徴」をご紹介しました。今日も引き続き、「もしかしたら向いていないのかも」と思ってしまう保育士さんの特徴をお伝えします。

「当てはまってる・・・」と不安になってしまう方も、安心してください。「あてはまっている場合はどうしたらいいか?」というのを、現役保育士である私の経験からお伝えします。ちょっと不安になってしまった方は、ぜひ参考にしてみてくださいね♪

保育士に向いていない人の特徴

保育士に向いていない人の特徴




絵が苦手、ピアノや歌がヘタ

ピアノで伴奏をしながら、子どもたちと一緒に楽しく歌う姿、それを保育士のイメージとして思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。

また、保育園の部屋などに飾ってあるいろいろな動物やお花などの可愛い絵は、保育士が手づくりしていることがほとんどでしょう。

しかし、絵が苦手とか、ピアノや歌がヘタという人は、意外に多いのではないでしょうか。

 

絵が苦手な人はどうしたらいい?

実際に、絵をかくのが苦手な保育士の話をしていきましょう。学生時代は、美術の先生から「マジメにやれ!」といつも叱られていたそうです。ふざけているなんてことはなく、マジメにやっていても、美術の先生から見れば「ふざけているような出来栄え」だったのです。

なかでも、まっさらな画用紙に新しい絵を描くことが、極端に苦手だったといいます。絵が得意な人は、「適当にやればいいじゃん!」と気楽にアドバイスしてくれますが、その人が適当にやってしまったら、絶対にまともな絵にはならなかったのです。

それでも、保育士として壁面構成をつくったり、行事などでつかう作品を準備したりするときには、事前に「元になる絵」を入手することを忘れないようにしています。

保護者として保育園に行ったときに、その園に飾られている壁面構成を見て「とても上手だなぁ」、「とってもカワイイ!」と思うこともありました。しかし、それらは保育雑誌に掲載されている型紙をもとにつくるケースが少なくありません。

それを参考にして、インターネットを活用して、必要な絵を探し出し、拡大コピーして型紙にすることで、絵が苦手なその保育士でもカンタンに思っていたような作品をつくることができるのです。

 

音楽が苦手な人はどうしたらいい?

ピアノが思うように弾けないという人は、楽譜と向き合ったときに、すぐに両手で弾こうとする傾向があります。まずは片手をマスターできれば、たとえ両手での伴奏がうまくいかなかったとしても右手だけ、左手だけはひき続けることができるはずです。

意外に子どもたちは、メロディーがあれば歌ってくれることも多いので、とにかくメロディーを奏でる右手の練習はしておきましょう。また、伴奏となる左手は、コードを和音で弾ければ、それなりに聴くことができる伴奏となるはずです。

なかには、ピアノが苦手ということで、音楽の授業はすべてCDを流して対応していた小学校の先生もいます。できてないことをできるようにしたい、その決意を達成することがとても大変なことでしょう。しかし、今できることを工夫しながらやっていくんだと、意識を切り替えることによって、苦手意識を克服するきっかけになるのではないでしょうか。

本音を言えば、先輩保育士ができないことを冷たく指摘するだけでなくて、できるように教えてくれたり、できていることを伸ばしてくれたりするような対応をしてほしいという若手保育士も多いのではないでしょうか。

著者

現役の保育士です。関東の保育園で働いています。アラサーというよりアラフォー。

主任として働いており、保育士さんの採用も担当しているので、保育士として、採用担当としていろいろご紹介出来ればと思います!

まとめ

いかがでしたか?「苦手だけどどうしてもやらなくてはならない」と思っていた保育士さんも多いのではないでしょうか?特にピアノについては、私も本当に苦手で、すらすらっと弾ける保育士さんがとてもうらやましかったです。でも、毎日ちょっとずつ片手で練習する(ピアノが得意な子と一緒に、遊びをかねて片手ずつ弾いたりしていました!)ことで、だんだんと抵抗なく弾けるようになりましたよ!

「苦手だけど絶対完璧にやらなくてはならない」ではなく、「ちょっとずつ出来ることを広げていく」「出来る範囲で同じことができるように工夫する」というように視点をかえると、すっと心が楽になると思います。

保育士に向いてないなぁ…、辞める前に考えたい「転職」とは(その1)

保育士に向いてないなぁ…、辞める前に考えたい「転職」とは(その1)

「この仕事、向いてないのかなぁ…」と思うことって、どんな仕事でもありますよね。

なかでも、多種多様な仕事に追われるのが、保育士の仕事です。なかには、苦手な仕事もあるため、保育士に向いていないかもしれないということは珍しくありません。

とくに、どのような人が保育士に向いていないといえるのでしょうか?

保育士に向いていない人の特徴

保育士に向いていない人の特徴




ズバリ、子どもが嫌い!

子どもが好きだから、それは保育士を志す人のなかで、もっとも多い理由ですね。だからこそ、子どもが嫌いだという保育士がいることに、驚く人も多いのではないでしょうか。しかし、子どもがあまり好きではない、さらにいえば「子どもが嫌いだ!」という人って、実は思った以上にいるのです。

たとえば、男性には子どもが大嫌いだと公言する人もいます。子どもに何かを言葉で説明しても伝わらないし、突然泣き出したり、どんな行動をとりたいのかがわからなかったり、食べ物はもちろん、それ以外のモノも口に入れてベタベタにしたりすることがイヤだと思うようです。そのような男性は、やはり保育士には向いていないといえるでしょう。いうまでもなく、当の本人も保育士を職業にする選択を思い描いていないことがほとんどでしょう。

子どもを好きになれない人は、保育士に向いていないばかりか、最初から保育士になりたいと思わないようです。

それでは、さらに一歩進んでみていきましょう。

子ども好きの保育士さんでも要注意

保育士になりたい理由が、「子どもが好き」というだけでは、早々に仕事を嫌になってしまう傾向があるようです。

子どもが大きくなること、できなかったことをできるようになること、いわば子どもの成長に寄り添いながら楽しめる人は、保育士に向いている人だと言えるのではないでしょうか。

加えて、子どもの成長に対してできることを探したり、子どもの学びに対して有効なサポートを考えたりできる人も、やはり保育士に向いていると言えるのではないでしょうか。

人と人との深いかかわりを大切にするのが保育士の仕事ですが、子どもはもちろん親やそれ以外の世代の人に対して、考え方の多様性を踏まえたコミュニケーションを取ることができる人もまた、保育士に向いているといえるでしょう。

「子どもが好き」というファーストステップは突破しているわけですから、さらに保育士らしいスキルを身に着けられるようになると、ふさわしい人材になっていくことでしょう。

体力的に自信がない

「体力に自信がある人」というのが、保育士の求人に割とよく見られる条件のひとつではないでしょうか。

子どもたちを抱っこしたりおんぶしたりと、中腰の体勢を取り続けることも多く、足腰に慢性的な疲労を抱える保育士は少なくありません。やはり、保育士にはある程度の体力がないと、続けていくことが難しい仕事と言えるのではないでしょうか。

体力に自信がない人でも、保育士を続けることはできる

しかし、振り返って考えてみましょう。

育児に励むママの多くは、体力に自信があったわけではないと思いますが、それでも立派に育児をしていますね。もちろん、保育士は多くのこどもたちと接していくため、育児をするママとまったく同じとは言えないところもありますが、フルマラソンを走れるような体力自慢である必要はありません。

むしろ、しっかりした自己管理、なかでも睡眠や栄養バランスに配慮できたり、体調や感染症などの対策に配慮できたりする人が、保育士に向いています。

いろいろな病気にかかることがある子どもの近くに寄り添う保育士ですから、どうしても病気をうつされることが少なくありません。とくに、保育士一年目では、子どもから病気をもらってしまうケースは珍しくないでしょう。その経験から、次第に保育士自身も病気への免疫をつけて強くなっていきます。その意味でも、病気がちだった人でも、保育士として十分にキャリアを積んでいくことができると思います。

 

著者

現役の保育士です。関東の保育園で働いています。アラサーというよりアラフォー。

主任として働いており、保育士さんの採用も担当しているので、保育士として、採用担当としていろいろご紹介出来ればと思います!

 

まとめ

いかがでしたか?「保育士なのにそんな人いるの?!」と驚いてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、実際にこんな悩みを抱えて、「辞める?続ける?を悩んでいる保育士さんは少なくないんです。

次回は引き続き、「保育士に向いていないといえる人の特徴」をずばっと切り込んでいきます!

保育士を辞めたい!退職を伝えるときに気をつけたい「引き止め」対策

保育士を辞めたい!退職を伝えるときに気をつけたい「引き止め」対策

先日のブログでは、退職をつたえたことで壮絶ないじめを受けてきた友人の事例を紹介しました。

今回は、そんなトラブルを引き寄せないために、気をつけておくべき「退職の引きとめ」の対応方法を書いていこうと思います。

退職をしようとなると次に気になるのが、「本当にやめれるの?」ということです。今のうちから想定されるパターンを確認して、答えられるようにしておきましょう。

退職の引き止め

退職の引き止め




退職を引き留められてしまったら?

毎年10月までに、退職を考えている保育士は、意外にも半数以上もいるようです。

一般的な仕事であれば、一度辞意を伝えたにもかかわらず、引き留められたことで辞意を撤回すると、デメリットが多いといわれています。

それでは、どんな引止め方をされるのでしょうか?実際に私のまわりで起こっていた事例をご紹介します。

「会社に居難くなるわよ~」

退職を立てにして、厚遇を勝ち取ったとか、「辞意を伝えた人間」としてレッテルをはられ、同僚たちからの冷たい目に晒されるなどがあります。

実際に、退職をふみとどまったけどいじめがはじまった、という保育士さんもいます。

「次々人がやめていくきっかけになっちゃう!」

一度引き留められたことで、次に退職を考えている人も大丈夫だろうと、経営陣に思われてしまうことがあります。また、退職時期をズルズルと引き伸ばされてしまうこともあります。

しかし、人材不足が深刻な保育業界では、「保育士に辞められては困る」という傾向が強いです。たとえ、秋までに辞意を伝えても、年度末までの残り期間は、全力で引き留めに当たります。

「そんなこと言わないで、もう少しがんばって」

「給料が低いのでやめます」というと、こちらを言われる保育士さんが多いようです。

今すぐは難しいけど、主任のポストを今後考えていから、もう少しだけがんばってほしい・・・ということを言われて引き止められます。

「今やめたら保育士の仕事そのものがイヤになってしまうよ」

1~2年で辞めてしまったら、保育士の良さがわからないままで終わってしまうことになり、もう少しだけがんばったら、その良さに気付けるはず!ということを言われます。

はたして、本当にそうなんでしょうか?

「体力的に厳しいなら、休めばいいじゃない!」

「職場環境が体力的に厳しいので・・・」という退職理由だと、よく言われます。正社員からパート勤務に変えて、暑さが厳しい夏の時期は休めばいい、ということだそうです。

休めるときに休めたら、退職しようなんて思いませんよね。

「育児に専念できるシフトにするから!」

「こどもが・・・」という理由で退職すると、ほとんどの保育士さんがこの引止めをうけます。

「シフトが気になるなら、園に自分の子どもを預ければ、仕事と育児を両立できる」といわれることもあるそうです。

 

というような感じで、「あの手この手」を駆使して引き留めます。

しかし、見方を変えれば、保育士の需要は常に高いということが言えるのではないでしょうか。

転職を考えたときに、次も保育士の仕事をしたいのであれば、新しい職場を見つけることは、他の仕事と比べてもうまくいくことが期待できます。

まとめ:保育士は、いつ辞めたらいいの?

このような引きとめの事例をみると、「あまり引き止められない時期に、すぱっとやめたいなあ」と思うのではないでしょうか?

それでは、保育士の「やめる最適な時期」はいつなんでしょうか。

「辞めたいと思った瞬間」、それが保育士の辞め時です。

まずは、辞めたい理由とその解決法をじっくりと向き合ってみましょう。前向きな方法が見当たらず、どうしても辞めたいという気持ちが変わらなかったとき、それが保育士の辞め時です。

もちろん、安易に辞めることを勧めているわけではありません。

けれども、自分の心身の健康を守れるのは、他ならない自分だけです。辞め時には、後悔のないように慎重に見極めましょう。

 

【保育士いじめの事例紹介】保育士を辞めたい!退職をするときの手順は?

【保育士いじめの事例紹介】保育士を辞めたい!退職をするときの手順は?

前回は、転職を考える指標をご紹介しました。なぜそのような指標をご紹介したのか、今回はブログを書くきっかけになった私の友人の事例をご紹介いたします。

この友人は、転職するべきだった指標に気づかず、ずっと劣悪な環境で我慢して勤めていました。そのため、精神的にもどんどん追い込まれていきました。

それでは、実際に、保育士になって、最初に勤めた園を1年で辞めた友人の話です。

退職の手順

退職の手順




新人保育士Aさんの話

保育園に就職しがんばっていた新人保育士Aさん

Aさんは、短大卒業後、ある保育園に就職しました。

Aさんは試用期間として8月まで勤め上げ、9月以降の契約をするタイミングで、経営者から困ったことがあるかどうかを確認されました。

実は、Aさんは保育園からの依頼で、Aさんの出勤希望時間から30分早い、8時からに出勤していました。けれども、Aさんは4月からの4か月間で、3回ほど休むことがありました。

1回目は、通勤中に交通事故に遭ってしまったためです。
2回目は、仕事を始める前から報告しておいた、子どもの行事に参加するためです。
3回目は、子どもが学校でケガをしてしまったためです。

いずれも、不可抗力と思えるものでしたが、「8時に出勤する先生は少ないから、休まれると困る人が多いんですけど!」と、Aさんは同年代のパート職員から言われました。

あとから、イヤミとして言っていたことが分かったのですが、その人は素直に「他の先生たちに迷惑なら、この時間からの勤務は辞めた方が園のためになる」と思い、経営者に伝えたといいます。

しかし、この日を境に、Aさんへの本格的ないじめが始まるのです。

壮絶ないじめに耐えるAさん

告げ口をされたと感じるパート職員が中心となり、その人に休憩室をつかわせなかったり、仕事上の重要な連絡事項を伝えてもらえなかったり、給食のときには隣に誰も座ろうとしなかったり、まるで「子どものいじめ」とも思えることをし始めたのです。

他には、リーダーの先生から直接、「他の先生たちが、仕事上のことはまだ我慢するが、休憩などでは一緒にいたくないと訴えている」と言ってきました。

これは、先日のブログで紹介していた「新しい仕事を探し始める指標」の「毎朝の出勤が苦痛、出る杭なので打たれている」に当てはまっていました。

子どもとは違って大人なんだから、数日くらいで終わるだろうと甘く見ていたAさんは、その後7カ月以上もの間、いじめに遭い続けることになるのでした。

なぜAさんは我慢をし続けたのか?

今になって思えば、いじめを受け始めた時点で辞める選択をとればよかったはずです。

しかし、そのときには保育業界特有の「年度途中では辞めにくい」という固定観念にとらわれてしまっていたのです。

勤務中の保育園を退職する手順とは

担任を受け持つと、3月末までは辞めてはいけない雰囲気があるのが、保育園の特徴です。たしかに、次の学年に受け持っているクラスをあげる前に退職するのは、非常識ではないかという空気があるのは事実ではないでしょうか。

一般的に、退職したいときには、遅くても2週間前までに職場へ辞意を伝えなければなりません。さらに、引継ぎや有給消化のことも考えていくと、だいたい辞意を伝える目安として1か月前には伝えたいところです。

しかし、一般の退職事情と少し違うのが、保育士の場合です。園によって異なりますが、早ければ6月、遅くとも10月までには来年度についてどうしたいのかを聞かれるのではないでしょうか。もし退職の意思がある場合には、ここで伝えることになります。

なぜ、6~10月に進退を確認されるのでしょうか。それは、新卒求人を出すかどうかの判断をするためです。保育士の新卒募集は、夏から秋ごろに多く出されます。
そのため、来年度に向けて新卒者をどれくらい募集するのか、判断をしておく必要があります。

もっとも、新卒者が働けるのは4月からです。したがって、この時期に辞意を伝えても、退職できるのは3月末になるというのが自然です。

先ほど、ご紹介した保育士Aさんは、このような事情を知っていたため、辞意を伝えませんでした。
それでも、11月を過ぎて、子どものことを理由として、今年度が終わったら退職したいと伝えました。

もっとも、まったく引き留められずに退職願を受理されました。経営陣にとっても、人間関係がうまくいっていない職員は、必要がないということを暗に示しているようにも感じました。

仕事を辞めたいという理由のなかに、体調を崩すようなものがあれば、できるだけ早く勇気をもって行動する必要があるのではないでしょうか。

 

著者

現役の保育士です。関東の保育園で働いています。アラサーというよりアラフォー。

主任として働いており、保育士さんの採用も担当しているので、保育士として、採用担当としていろいろご紹介出来ればと思います!

 

まとめ

いかがでしたか?リアルな事例に驚いた方もいらっしゃるかもしれませんが、実はこういういじめは全国の保育園でおこっています。

「自分が悪いのかもしれない」と我慢することはないのです。

今ちょっとでも「いやだなあ」と感じることがある方は、本当にその職場でキャリアアップできるのか?幸せに働けるのか?ということを考えて、固定観念にとらわれず自分が楽しく元気に働ける職場を探してみましょう。